
アシュランの退会を検討しているものの、「どこに連絡すればいいのか」「本当に退会できるのか」と不安を感じていませんか。
結論から申し上げますと、アシュランの退会は電話またはFAXでの手続きが必要です。オンラインやメールでの受付は行っていないため、正しい手順を理解しておくことが重要です。
この記事では、アシュランを確実に退会するための具体的な手順から、退会できない場合の対処法、クーリングオフや返金に関する重要な情報まで、実際の書類テンプレートを含めて詳しく解説します。
退会後のトラブルを避け、安心して手続きを完了できるよう、必要な情報をすべてまとめました。
アシュランを退会する前に知っておきたい基本情報
退会手続きを始める前に、アシュランの会員制度の仕組みと、退会に必要な準備について正確に理解しておきましょう。事前準備が不十分だと、手続きに時間がかかったり、思わぬトラブルに発展したりする可能性があります。
アシュラン会員制度と契約の仕組み
アシュランは訪問販売や紹介販売を中心とした化粧品販売会社です。主な契約形態として「一般会員(購入会員)」と「代理店(販売会員)」の2種類が存在します。
一般会員は製品を定期的に購入する顧客として登録されており、代理店や販売員を通じて商品を購入する形態です。多くの場合、定期購入契約や月額制のプランに加入しているケースが見られます。
一方、代理店は製品を販売する権利を持つ会員であり、商品の仕入れや在庫管理、他の会員への販売活動を行います。代理店契約には初期費用や月会費が設定されていることもあり、一般会員とは契約内容が大きく異なります。
あなたがどちらの契約形態であるかによって、退会時に確認すべき事項や必要な手続きが変わってくるため、まずは自分の契約状況を明確にしておくことが大切です。
退会と解約の違い(会員・代理店別)
「退会」と「解約」は似た言葉ですが、アシュランにおいては明確な違いがあります。
一般会員の場合は、主に「定期購入の解約」を指します。これは継続的な商品購入契約を終了させることであり、会員登録自体が完全に削除されるわけではありません。ただし、定期購入を解約した後に追加の購入がなければ、実質的には退会と同じ状態になります。
代理店の場合は、販売活動を行う権利を放棄し、代理店契約そのものを終了させる「退会」手続きが必要です。在庫商品の取り扱いや返品、未払金の清算など、より複雑な手続きが伴うことが一般的です。
どちらの場合も、契約書や規約に記載されている解約条件をしっかり確認することが重要です。特に代理店契約の場合は、在庫買取義務や違約金の有無について、事前に把握しておく必要があります。
退会に必要な書類・情報(会員番号など)
アシュラン退会チェックリスト
手続きの漏れを防ぐために、順番に確認していきましょう
STEP 1: 退会前の準備
まずは必要な情報を集めましょう
STEP 2: 退会申請
本社に直接連絡して手続きを進めます
STEP 3: 退会後の確認
手続きが完了したか最終確認します
スムーズに退会手続きを進めるためには、以下の情報を事前に準備しておきましょう。
必須情報
- 会員番号または代理店番号(契約書や会員証に記載)
- 登録氏名(契約時の正式名称)
- 登録住所
- 登録電話番号
- 契約開始日(可能であれば)
あると望ましい情報
- 担当販売員または紹介者の氏名・連絡先
- 最終購入日や購入履歴
- 定期購入プランの詳細(商品名、配送頻度など)
- 未使用商品の有無と詳細
会員番号は退会手続きにおいて最も重要な識別情報です。契約書類、商品配送時の納品書、会員証などに記載されていますので、必ず確認してください。
もし手元に書類がなく会員番号が分からない場合は、本名と住所、電話番号だけでも本人確認が可能なケースがありますが、手続きに時間がかかる可能性があります。
また、代理店の方は在庫商品のリストや未払いの代金明細なども用意しておくと、退会時の清算がスムーズに進みます。
アシュランの退会手順【電話・FAXでの正しい方法】
ここからは、実際の退会手続きの方法を具体的にご説明します。アシュランの退会は必ず電話かFAXで行う必要があり、オンラインフォームやメールでの受付は行っていません。正確な連絡先と手順を把握して、確実に手続きを進めましょう。
退会は電話 or FAXでのみ受け付け
アシュランでは、会員・代理店の退会手続きについて、電話またはFAXによる申請のみを受け付けています。
これは特定商取引法に基づく適切な意思確認と記録保持のためであり、メールやSNS、対面での口頭申し出だけでは正式な退会手続きとして認められません。
電話での退会は即座に意思を伝えられるメリットがありますが、「言った・言わない」のトラブルを避けるため、通話内容をメモに残すか、可能であれば通話後にFAXで書面も送付することをお勧めします。
FAXでの退会は書面として記録が残るため、後日のトラブル防止に最も効果的です。送信後は必ず送信完了レポートを保管し、本社に届いたことを確認するため、数日後に電話で受理確認をすることが望ましいです。
本社連絡先・FAX番号・受付時間一覧
アシュラン本社 連絡先
退会手続きはこちらへ
東京都千代田区麹町3-5-2
BUREX麹町7F
退会手続きの連絡先は以下の通りです。
株式会社アシュラン 本社
- 電話番号: 03-3234-2531
- FAX番号: 03-3234-2536
- 受付時間: 平日9:00〜17:00(土日祝日を除く)
- 住所: 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5-2 BUREX麹町7F
電話での問い合わせは受付時間内に行う必要があります。つながりにくい時間帯は、平日の午前中や月曜日の午前、月末月初などの繁忙期です。比較的つながりやすいのは平日の14時〜16時頃です。
FAXは24時間送信可能ですが、受信確認は営業時間内となります。送信後2〜3営業日経っても返答がない場合は、電話で受理状況を確認しましょう。
なお、担当販売員や代理店に退会の意思を伝えるだけでは正式な退会手続きとはなりません。必ず本社への直接連絡が必要です。
FAX送信時の書き方例と注意点
FAXで退会を申し出る際は、以下の項目を明記した書面を作成します。
記載必須項目
- 文書タイトル「退会届」または「解約申請書」
- 送信日付
- 宛先「株式会社アシュラン 御中」
- 申請内容「会員退会を希望します」または「代理店契約の解約を希望します」
- 会員番号(または代理店番号)
- 氏名(自署またはフルネーム)
- 登録住所
- 連絡先電話番号
- 退会理由(簡潔に。例:「個人的な事情により」「経済的理由により」など)
- 返信先FAX番号(受理確認を希望する場合)
記載時の重要ポイント
- 文字は明瞭に、できるだけ濃く書く(FAX送信で文字が薄くなるため)
- 会員番号は必ず正確に記載する
- 在庫商品がある場合は「在庫商品の取り扱いについてご連絡ください」と明記
- クーリングオフを希望する場合は「特定商取引法に基づくクーリングオフを申請します」と明記
- 返金を希望する場合は振込先口座情報も記載
送信後は必ず送信完了レポートを印刷して保管し、送信内容のコピーも手元に残しておきましょう。これらの書類は、万が一のトラブル時に重要な証拠となります。
退会書類テンプレート(記入例付き)
以下に、実際に使用できるFAX送信用のテンプレートをご紹介します。
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退会届(解約申請書)
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送信日:2025年10月18日
株式会社アシュラン 御中
下記の通り、退会(解約)を申請いたします。
【申請内容】
会員退会 / 代理店契約解約(該当する方に○)
【申請者情報】
会員番号(代理店番号):_________________
氏名:_______________________________
住所:〒____-____
_______________________________
_______________________________
電話番号:___________________________
【退会理由】
個人的な事情により、退会を希望いたします。
【在庫商品について】
□ 在庫なし
□ 在庫あり(後日返品希望)
□ 在庫あり(引き取り希望)
【その他ご連絡事項】
【返信先】
FAX番号:___________________________
※受理確認のご連絡をお願いいたします。
以上、よろしくお願いいたします。
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このテンプレートをコピーして、必要事項を記入の上、FAX送信してください。A4サイズの用紙1枚に収まるよう簡潔にまとめることで、送信エラーのリスクも軽減できます。
退会できないときの原因と対処法
退会時のトラブル対応フローチャート
困ったときの対処法が一目でわかる
月曜午前・月末月初は避ける
送信記録を必ず保管
法的証拠能力が最も高い
「担当者経由で進まない」と伝える
日時・内容を詳細に記録
と書面で具体的に指定
専門家のサポートを受ける
連鎖販売取引: 20日以内
違約金請求は違法
契約書に不備がないか
不当な拒否は違法の可能性
✓ 要求内容を記録する
✓ すぐに消費者ホットライン188へ
☎️ 188(いやや)
☎️ #9110
退会手続きを進めようとしても、思うように進まないケースがあります。ここでは、よくあるトラブルパターンとその具体的な解決方法をご紹介します。焦らず、適切な対処を行うことが重要です。
担当販売員(代理店)が対応してくれない場合
担当販売員や紹介者に退会の意思を伝えたものの、引き止められたり、手続きを先延ばしにされたりするケースは少なくありません。
まず理解しておくべきことは、退会手続きは担当販売員を経由する必要はないということです。販売員には退会を止める権限はなく、あなたには契約を解除する権利があります。
担当者が非協力的な場合は、以下の手順で対応してください。
ステップ1:本社へ直接連絡 担当者を通さず、アシュラン本社に直接電話またはFAXで退会を申請します。「担当者に退会の意思を伝えましたが、手続きが進まないため本社に直接ご連絡しています」と状況を説明しましょう。
ステップ2:書面での記録を残す 電話で伝えた内容は必ずメモに残し、日時・対応者名・会話内容を記録します。さらにFAXでも同じ内容を送付し、送信記録を保管します。
ステップ3:期限を明示する 「○月○日までに退会手続きを完了してください」と具体的な期限を設定し、その旨を書面で伝えます。
それでも対応がない場合は、消費生活センター(188番)に相談することも有効です。第三者機関の介入により、企業側も迅速に対応せざるを得なくなります。
連絡がつながらない場合の正しい手順
本社の電話番号に何度かけても「話し中」「つながらない」という状況も考えられます。
電話がつながらない場合の対策
- 時間帯を変えて複数回かける(14時〜16時が比較的つながりやすい)
- FAXで退会届を送信し、「○日以内にご返答がない場合は受理されたものとみなします」と明記
- 内容証明郵便で退会届を送付(郵便局で手続き、配達証明付きで約1,500円)
内容証明郵便は法的な証拠能力が最も高く、「いつ・誰が・どのような内容を送ったか」が公的に記録されます。退会の意思表示として最も確実な方法です。
内容証明郵便の送り方
- 退会届を3通作成(差出人控え・郵便局控え・受取人用)
- 郵便局の窓口で「内容証明郵便として送りたい」と伝える
- 配達証明も付ける(相手に届いた日時が証明される)
- 送付後、控えと受領証を大切に保管
内容証明郵便を送付した時点で、法的には契約解除の意思表示が成立します。企業側が受領を拒否しても、配達の事実があれば有効です。
支払い・在庫トラブルがある場合の対処
代理店として活動していた場合、在庫商品や未払金の問題で退会が複雑化することがあります。
在庫商品がある場合 契約内容によっては、在庫商品の買取義務が発生する場合があります。まずは契約書の「解約時の取り決め」を確認してください。
多くの場合、未開封・未使用の商品であれば、一定条件下で返品が可能です。返品を希望する場合は、商品リストを作成し、本社に返品可否を問い合わせます。
未払金がある場合 商品代金や会費の未払いがあると、退会手続きが保留される可能性があります。ただし、未払いがあるからといって退会自体が認められないわけではありません。
未払金の清算方法について本社と協議し、分割払いなどの相談も可能です。「未払金は別途清算しますので、まず退会手続きを進めてください」と伝えましょう。
トラブルが解決しない場合 企業側が不当な要求(高額な違約金、不当な在庫買取強要など)をしてきた場合は、すぐに消費生活センターに相談してください。特定商取引法では、過度な違約金請求は禁止されています。
消費生活センターへの相談手順
自力での解決が難しい場合、公的機関のサポートを受けることが有効です。
消費者ホットライン:188(いやや) 全国どこからでも、最寄りの消費生活センターにつながる電話番号です。通話料のみで相談は無料です。
相談前に準備すべき情報
- 契約日と契約内容
- これまでの退会手続きの経緯(日時・相手・内容)
- 保管している書類(契約書、FAX送信記録、メモなど)
- 具体的な困りごと(引き止められる、連絡がつかない、不当な請求など)
消費生活センターでは、専門の相談員が状況を聞き取り、適切なアドバイスや企業への行政指導につなげてくれます。必要に応じて弁護士の紹介も受けられます。
また、国民生活センターのウェブサイトには、同様のトラブル事例や解決方法が多数掲載されていますので、事前に確認しておくことも有効です。
クーリングオフと返金対応のポイント
契約後間もない場合や、特定の条件を満たす場合は、クーリングオフ制度を利用できる可能性があります。ここでは法的根拠と具体的な手続き方法について解説します。
特定商取引法に基づくクーリングオフの仕組み
クーリングオフ期間 早見表
あなたの契約はどのタイプ?期間内なら無条件で解約可能
電話勧誘販売
- 自宅で勧誘を受けた
- 電話で勧誘された
- 一般会員として購入
(マルチ商法)
- 代理店契約を締結
- 販売員として活動
- 商品を仕入れて販売
販売取引
- 仕事を提供すると言われた
- 収入を得られると勧誘された
- 起算日は「契約書面を受け取った日」であり、契約日ではありません
- 期間内に発信すればOK(相手に届くのが期間後でも有効)
- 開封・使用済みでも返品可能です
クーリングオフに関する記載が不十分な場合、期間を過ぎていてもクーリングオフが可能なケースがあります。諦めずに消費生活センター(188)に相談しましょう。
必ず書面で通知してください(FAXまたは内容証明郵便)。口頭や電話では無効です。送信記録は必ず保管しましょう。
クーリングオフとは、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。アシュランのような訪問販売や連鎖販売取引(マルチ商法)には、特定商取引法が適用されます。
クーリングオフが適用される期間
- 訪問販売・電話勧誘販売:契約書面を受け取った日から8日以内
- 連鎖販売取引(マルチ商法):契約書面を受け取った日から20日以内
- 業務提供誘引販売取引:契約書面を受け取った日から20日以内
代理店契約は連鎖販売取引に該当する可能性が高く、その場合は20日間のクーリングオフ期間が適用されます。
クーリングオフの重要ポイント
- 契約書面を受け取った日が起算日(契約日ではない)
- 書面での通知が必要(口頭では無効)
- 期間内に発信すればOK(相手に届くのは期間後でも有効)
- 理由は不要(無条件で解除可能)
- 違約金・損害賠償請求は不可(法律で禁止)
契約書面に不備(クーリングオフに関する記載がない、記載が不十分など)がある場合は、期間が過ぎていてもクーリングオフが可能なケースがあります。
返金が可能な条件と手続き方法
クーリングオフが成立した場合、既に支払った代金は全額返金されます。
返金の対象となるもの
- 商品代金(全額)
- 入会金・登録料
- 研修費・セミナー参加費
- 関連商品の購入代金
企業側は、商品の返品にかかる送料も負担しなければなりません(クーリングオフの場合)。購入者側が送料を負担する必要はありません。
クーリングオフの手続き方法
- 書面(ハガキ・FAX・内容証明郵便)で通知
- 以下の内容を明記
- 契約年月日
- 商品名
- 契約金額
- 販売会社名
- 「クーリングオフします」という明確な意思表示
- 返金先口座情報
- 証拠を残す(コピー、送信記録、写真撮影など)
- 商品の返送(着払いで送付可能)
クーリングオフ通知書の文例
クーリングオフ通知書
契約年月日:2025年○月○日
商品名:○○○○
契約金額:○○○円
販売会社:株式会社アシュラン
上記契約を特定商取引法に基づき、クーリングオフします。
つきましては、速やかに代金○○○円の返金をお願いいたします。
返金先口座:
○○銀行 ○○支店 普通 口座番号○○○○
口座名義:○○○○
なお、商品は着払いにて返送いたします。
2025年○月○日
住所:
氏名:
この書面をFAXまたは内容証明郵便で送付します。クーリングオフの通知は、期間内に「発信」すれば有効ですので、最終日に慌てないよう早めの対応を心がけましょう。
返金不可になるケース(開封・使用済みなど)
クーリングオフ期間を過ぎた後の通常解約では、返金条件が厳しくなります。
返金が難しいケース
- クーリングオフ期間が過ぎている
- 商品を開封・使用している
- 商品の箱や付属品を紛失している
- 転売目的での購入(事業者間取引)
- 自ら店舗に出向いて購入した場合
ただし、クーリングオフ期間内であれば、開封・使用済みでも返品・返金が可能です。これは法律で保障された権利です。
クーリングオフ期間後の返品については、企業の返品ポリシーに従うことになります。アシュランの返品規定を確認し、条件に合致するかを確認しましょう。
「商品に不備があった」「説明と異なる商品だった」などの場合は、クーリングオフ期間外でも返品・交換が認められる可能性があります。証拠となる写真や記録を残しておくことが重要です。
公式への問い合わせ先・返送先住所
返品や返金に関する問い合わせは、以下の連絡先で行ってください。
返品・返金の問い合わせ先 株式会社アシュラン カスタマーサポート
- 電話:03-3234-2531
- FAX:03-3234-2536
- 受付時間:平日9:00〜17:00
商品返送先住所 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5-2 BUREX麹町7F 株式会社アシュラン 返品受付係 宛
返送時は必ず追跡可能な方法(宅配便・ゆうパックなど)で送り、送り状の控えを保管してください。「いつ送ったか」「確かに届いたか」を証明できるようにしておくことが、トラブル防止につながります。
クーリングオフの場合は着払いで送付可能ですが、通常解約の場合は送料負担者が規約で定められている可能性があるため、事前に確認しましょう。
アシュランの退会後に気をつけたい3つの注意点
無事に退会手続きが完了した後も、いくつか注意すべきポイントがあります。予期せぬトラブルを避け、完全に契約関係を終了させるための重要な確認事項をお伝えします。
商品発送の停止タイミング
定期購入契約を解約した場合、次回発送がいつ停止されるかを必ず確認してください。
多くの定期購入サービスでは、「次回発送の○日前までに連絡」という規定があります。この期限を過ぎてから退会連絡をした場合、次回分の商品が発送され、代金請求が発生する可能性があります。
確認すべきポイント
- 次回発送予定日
- 発送停止の締切日
- 既に発送処理に入っている商品の有無
退会連絡時に「次回発送はいつですか」「発送停止は間に合いますか」と明確に確認し、その回答をメモに残しておきましょう。
もし退会連絡後に商品が届いてしまった場合は、すぐに本社に連絡し、受取拒否または返品の手続きを取ります。受け取ってしまった場合でも、未開封であれば返品・返金が認められるケースが多いです。
自動引き落としやクレジットカード決済を設定している場合は、念のため金融機関にも引き落とし停止の相談をしておくと安心です。
再登録(再入会)する際のルール
将来的に再度アシュランの製品を購入したくなった場合、再登録は可能なのでしょうか。
基本的に、一度退会した後の再登録は可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。
再登録時の注意点
- 以前の会員番号は使用できず、新規登録扱いとなる
- 過去の購入履歴や会員特典は引き継がれない
- 短期間での退会・再登録を繰り返すと、登録を拒否されるケースがある
- クーリングオフなどトラブルがあった場合、再登録が難しくなる可能性
特に代理店として再登録したい場合は、以前の契約終了時の状況(在庫清算、未払金の有無など)がクリアになっていることが条件となります。
再登録を検討する際は、まず本社に問い合わせて、再登録の可否と条件を確認してから手続きを進めましょう。
退会後も代理店に連絡が来る場合の対応方法
退会手続きが完了したにもかかわらず、以前の担当販売員や代理店から勧誘の連絡が来るケースがあります。
このような場合は、以下のように対応してください。
ステップ1:明確な意思表示 「既に退会手続きを完了しており、今後一切の連絡を希望しません」とはっきり伝えます。曖昧な断り方は避け、明確に拒否の意思を示すことが重要です。
ステップ2:連絡手段の遮断 電話番号をブロックする、SNSやメッセージアプリでブロックするなど、物理的に連絡を遮断します。
ステップ3:本社への報告 担当者からのしつこい勧誘が続く場合は、アシュラン本社に報告します。「退会後も○○(担当者名)から勧誘連絡があり困っている。対応をお願いしたい」と具体的に伝えましょう。
ステップ4:法的対応 それでも連絡が止まらない場合は、特定商取引法違反(再勧誘の禁止規定違反)に該当する可能性があります。消費生活センターに相談し、必要に応じて行政指導を求めることができます。
退会後の不当な勧誘は、あなたのプライバシーと意思決定の自由を侵害する行為です。毅然とした態度で対応し、必要であれば公的機関の力を借りることも選択肢に入れてください。
よくある質問(FAQ)
アシュランの退会に関して、多くの方が疑問に思う点をまとめました。具体的な状況に応じた対応方法を確認できます。
退会の電話がつながらない場合は?
本社の電話番号(03-3234-2531)に何度かけてもつながらない場合は、以下の方法を試してください。
まず、かける時間帯を変えてみましょう。平日の14時〜16時頃は比較的つながりやすい傾向にあります。逆に、月曜日の午前中や月末月初は混雑しやすい時間帯です。
電話が難しい場合は、FAXでの退会届送付が最も確実です。FAX番号(03-3234-2536)は24時間送信可能で、書面として記録が残るため後日のトラブル防止にも有効です。
さらに確実性を求める場合は、内容証明郵便で退会届を送付する方法があります。配達証明付きで送れば、「いつ届いたか」まで証明できるため、法的な証拠能力が最も高い方法です。
FAXや郵便で送付した場合は、送信後2〜3営業日経ってから電話で「○月○日にFAX(または郵便)で退会届を送付しましたが、受理されていますか」と確認の連絡を入れることをお勧めします。
代理店経由でも退会できる?
代理店や担当販売員を通じて退会することは、原則として推奨されません。
退会手続きは必ず本社に直接連絡して行うべきです。代理店経由での退会申請は、情報が正確に伝わらなかったり、手続きが遅延したりするリスクがあります。
また、販売実績に影響するため、代理店が退会を引き止めたり、手続きを先延ばしにしたりするケースも報告されています。
特に担当者との関係が良好でない場合や、引き止めにあっている場合は、必ず本社に直接連絡してください。「担当者に伝えましたが手続きが進まないため、本社に直接ご連絡しています」と状況を説明すれば、本社側も適切に対応してくれます。
契約上の権利として、あなたには本社と直接やり取りする権利があります。遠慮する必要はありません。
FAXでの退会後、確認連絡はある?
FAXで退会届を送付した場合、本社から受理確認の連絡が来るかどうかは状況によって異なります。
通常、企業側から自動的に確認連絡が来るとは限りません。そのため、FAX送信後2〜3営業日経ったら、こちらから電話で確認することを強くお勧めします。
確認時には以下の情報を伝えてください。
- 「○月○日にFAXで退会届を送付した」
- 「送信先FAX番号は03-3234-2536で間違いないか」
- 「受理されているか確認したい」
- 「会員番号は○○○○」
もし受理されていない場合は、FAXの送信エラーや、企業側の受信トラブルの可能性があります。その場合は、再度FAXを送信するか、内容証明郵便での送付に切り替えることを検討しましょう。
FAX送信時に「受理確認のご連絡をお願いします」と書面に明記し、返信先FAX番号や電話番号を記載しておくと、企業側から連絡が来る可能性が高まります。
返金はいつ振り込まれる?
クーリングオフや契約解除によって返金が発生する場合、振込時期は状況によって異なります。
クーリングオフの場合 法律上、速やかに返金する義務があるため、通常は申請から2〜4週間以内に振り込まれることが多いです。商品の返送確認後に処理が開始されるため、商品を早めに返送することで返金も早まります。
通常解約の場合 企業の返金規定に従うため、クーリングオフよりも時間がかかる傾向にあります。商品の状態確認、返品条件の審査などが入るため、1〜2ヶ月程度かかるケースもあります。
返金手続きの際は、必ず以下の情報を正確に伝えてください。
- 返金先銀行名・支店名
- 口座種別(普通・当座)
- 口座番号
- 口座名義(カタカナ表記)
返金予定日を明確に確認し、その日を過ぎても振り込まれない場合は速やかに問い合わせましょう。返金遅延が不当に長い場合は、消費生活センターに相談することも検討してください。
振込手数料については、クーリングオフの場合は企業負担、通常解約の場合は規約によって異なるため、事前に確認しておくことをお勧めします。
再登録したい場合はどうする?
一度退会した後、再びアシュランの製品を購入したくなった場合、再登録は可能です。
再登録の手順
- アシュラン本社(03-3234-2531)に電話する
- 「以前会員でしたが、再度登録したい」と伝える
- 以前の会員番号や登録情報を伝える(分かる範囲で)
- 新規登録の手続きを案内される
再登録の際は、以前の会員番号は使用できず、新しい会員番号が発行されます。過去の購入履歴や会員ランクなども引き継がれないため、完全に新規会員としてのスタートとなります。
再登録時の注意点
- 短期間に退会と再登録を繰り返すと、登録を断られる可能性がある
- 以前にクーリングオフやトラブルがあった場合、再登録が難しくなることがある
- 代理店として再登録する場合は、審査が厳しくなる可能性がある
特に代理店契約の再登録を希望する場合は、以前の契約終了時に在庫や支払いの問題がクリアになっていることが重要です。未解決の問題があると、再契約が認められないケースがあります。
まずは本社に問い合わせて、再登録の可否と条件を確認してから手続きを進めることをお勧めします。
まとめ|不安なくアシュランを退会するためのポイント
ここまでアシュランの退会方法について詳しく解説してきました。最後に、スムーズに退会するための重要ポイントを改めて整理します。
退会の流れ3ステップ(確認→申請→完了)
退会を確実に完了させるための基本的な流れは以下の通りです。
ステップ1:事前確認
- 会員番号(代理店番号)を確認する
- 契約内容と解約条件を確認する
- 在庫商品や未払金の有無を確認する
- 次回発送予定日を確認する
- 必要書類を準備する
ステップ2:退会申請
- 本社(03-3234-2531)に電話、またはFAX(03-3234-2536)で退会を申請
- FAXの場合は退会届を作成して送信
- 送信記録や通話内容のメモを保管
- 2〜3営業日後に受理確認の連絡を入れる
ステップ3:完了確認
- 退会受理の確認を取る
- 次回発送が停止されることを確認
- 返金がある場合は振込予定日を確認
- 在庫商品がある場合は返品手続きを完了
- 退会完了の書面(あれば)を保管
この3ステップを確実に実行することで、トラブルなく退会を完了できます。焦らず、一つ一つ丁寧に確認しながら進めることが大切です。
クーリングオフ・返金の重要ポイント再確認
契約後間もない場合や、返金を希望する場合は、以下のポイントを必ず押さえてください。
クーリングオフの重要ポイント
- 訪問販売は契約書面受領後8日以内、連鎖販売取引は20日以内
- 書面での通知が必須(FAXまたは内容証明郵便)
- 期間内に「発信」すればOK(相手に届くのは期間後でも有効)
- 開封・使用済みでも返品・返金可能
- 送料は企業負担(着払いで返送可能)
- 違約金や損害賠償の請求は法律で禁止されている
返金手続きのポイント
- 返金先口座情報を正確に伝える
- 商品は追跡可能な方法で返送
- 返送時の控え(送り状など)を保管
- 返金予定日を明確に確認
- 予定日を過ぎても振り込まれない場合は即座に問い合わせ
クーリングオフは法律で保障された消費者の権利です。企業側が拒否したり、違約金を請求したりすることは違法行為にあたります。自信を持って権利を主張しましょう。
トラブル時は公式または消費者センターへ相談
自力での解決が難しい場合は、遠慮なく専門機関に相談してください。
相談先一覧
- アシュラン本社:03-3234-2531(平日9:00〜17:00)
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- 国民生活センター:https://www.kokusen.go.jp/
- 特定商取引法ガイド:消費者庁ウェブサイト
特に以下のような状況では、すぐに消費生活センターに相談することをお勧めします。
- 退会を拒否される、または不当に引き延ばされる
- 高額な違約金や損害賠償を請求される
- クーリングオフを拒否される
- 返金が不当に遅延する
- 在庫の不当な買取を強要される
- 退会後もしつこく勧誘される
消費生活センターでは、専門の相談員が状況を聞き取り、適切なアドバイスを提供してくれます。必要に応じて企業への行政指導や、弁護士の紹介も行っています。相談は無料ですので、一人で悩まず早めに相談しましょう。
最後に
アシュランの退会手続きは、正しい方法と手順を理解していれば決して難しいものではありません。
重要なのは、「本社に直接連絡する」「書面で記録を残す」「期限と条件を明確にする」という3つの原則です。
担当者の引き止めや、企業側の対応の遅れに不安を感じることもあるかもしれませんが、あなたには契約を解除する正当な権利があります。
この記事で紹介した手順に従い、必要であれば公的機関のサポートも受けながら、確実に退会手続きを完了させてください。
退会後は新しいスタートです。この経験を活かし、今後の消費者としての権利意識を高めるきっかけにしていただければ幸いです。

